佐久総合病院

出浦綾夏

山崎理恵南牧村診療所の見学に行ってきました!
南牧は、長野県の東部、山梨との県境に近い八ヶ岳の麓に位置する人口3200人の小さな村です。標高1000mの高地に位置する診療所は1名の医師と4名の看護師、1名の事務の計6人で運営されています。南佐久郡では健康手帳というものを配っていたそうで、診察の度に血圧などを記入できたり、既往歴を書いておくことのできるすぐれものです。
患者さんの持参率はとても高く、今日見学させて頂いただけでも半数以上の患者さんがこの手帳と共に診察を受けていました。一冊に患者さんの情報がまとまっており、他の医療機関に受診する際もとても便利だなと思いました。

出浦綾夏

こちらの診療所には高齢者はもちろん、農業をするためにアジアからきている外国人実習生の方も受診に来ています。多様な患者さんが診察に来る中、診療所レベルで行えることなのか、他の医療機関へ紹介するべきなのか、的確な判断が求められるとても責任の重たい場所なのだと感じます。
医療過疎の地区ではリファーの体制を整えることで適切な医療を提供することができるのだと学びました。
また、訪問看護や往診を通して、病棟とは違う患者さんへの関わり方を学ぶ事が出来ました。病棟ではどうしても「患者さん」としてみてしまいますが、訪問すると「○○さん」という個人として向かい合えると思います。病院のように医療処置が多くできるわけではありませんが、その方が生まれ育った場所で、家族に囲まれその人らしく過ごす時間というのは何事にも代えられない貴重な時間です。
訪問看護では特に、医師のいない中で判断しなくてはいけない多く、患者さんとコミュニケーションをとりながら異常がないか見抜く力が必要であると痛感し、責任の重たさとやりがいを感じることができる仕事なのだと思いました。

山崎理恵

1日ではありましたが、とても学びの多い時間となりました。座光寺先生をはじめ、受け入れて下さったスタッフの皆様には感謝です。
余談ですが、今日のお昼に患者さんから頂いたイナゴを食べさせてもらいました。ご自身で田んぼから捕まえてきて調理されたそうです。最初は見た目の生々しさで驚きましたが、味は甘じょっぱくて美味しかったです!佐久に来て、鯉料理やむしり(鶏のローストチキン)など信州料理を食べさせてもらっています。
まだまだ信州には独特な料理があるようなので、色々食べてみたいなと思います。まだ肌寒い佐久ですが、診療所に咲いた小さな桜に春の訪れを感じました。

平田知之

8月3日・4日、農村保健研修センターにて、第一回佐久国際保健セミナーが開催されました。講師にJAIH中村安秀理事長、WHOスマナバルア博士・石巻市立病院開成仮診療所 長純一先生をお招きし、また院外41名・院内19名の参加者が得られました。プログラムとしては有志によるショートスピーチ・講師によるパネルディスカッション・全員参加によるプロジェクト立案型ワークショップを行いました。

平田知之ショートスピーチでは、参加者の活動紹介や今後のビジョンについて5分程度のスピーチをして頂きました。九州大学研究室、大阪市西成区、インドネシア、スーダン、東北被災地など、参加者の具体的な実践の紹介や今後のビジョンの発表がありました。
次にバルア博士より講義があり「アルマアタ宣言の前に、当時のWHO事務総長が若月俊一先生にPHCとはどういうものか相談していたこと」など、当院と国際保健との歴史的な関わりに関して解説がなされ、続いて討論会が行われました。 最後に伊澤院長より「佐久を国際保健に貢献できる病院にします。機は熟しました。」との力強い宣言が得られ、幕を閉じました。
休憩を挟んで行われたワークショップでは、石巻市仮設住宅・バングラデシュ孤児院の健康問題に関して8つのグループに分かれ討議しました。19時半に懇親会の時間となり一旦作業を切りり上げての乾杯となりましたが、深夜に作業を再開したグループも多く、遅くは2時半にまで及びました。

平田知之

2日目の発表・討論会では、全8グループから具体的なプロジェクトの提案が得られました。発表は歌や踊りを交えたものもあり、実際に現場で活躍されている長純一先生を交え、活発な議論が展開されました。最後に中村安秀教授より、セミナー全体への講評と参加者へのお褒めの言葉を頂くことができました。
農村医療発症の地、佐久で国際保健セミナーが開催されたことの意義はとても大きく、今後も年1回のセミナー開催を続けて行ければと考えています。個人としても5月頃から院内国際保健委員会の仲間と共に、セミナーの企画・準備に携わることができ、大変良い経験となりました。
参加者の皆様の主体的関わりに助けられ、無事セミナーを終えることができました。 参加者の皆様、本当にありがとうございました。

平田知之