研修レポート/北海道社会事業協会 余市病院

杉原彩恵子

山崎理恵はじめまして。GLOW看護研修プログラム研修員の杉原彩恵子です。10月から北海道余市協会(http://npo-glow.org/field-business/field20_1/)で研修を開始しました。
北海道余市町は今ブームのマッサンの舞台、札幌から西へ1時間程電車で行ったところにあります。余市協会病院は、積丹半島の東半分にあたる北後志地方(人口約3万人)を医療圏とする病床数172床の中規模病院です。この地域唯一の大きな病院であるため、手術から病状が長期に及ぶ疾患、小児、救急、訪問診療と幅広いニーズに応えています。
この病院がなければ、この地域の人たちは小樽や札幌まで行かないと、クリニックで対応できないような疾患や休日・夜間診療などが受けられません。余市協会病院がこの地域の医療をしっかりと担っているのです。

杉原彩恵子

私は慢性期病棟という、がんや心疾患、肺炎など、病状が長期に渡る疾患の患者さんが多いところで研修をしています。実際に病棟で働いてみて、人が少ない場所での苦労、工夫を身を以て感じています。
患者さんは80~90代が多く、自分では動けない方がほとんどのため、体位変換や清潔、排せつケアに追われる日々です。本当はもっとやりたいと思うことはあるのに、そうして時間が追われてしまうことは多々あります。それでも、「一日一回は目を開けてもらわないと、本当に目が開かなくなっちゃうから」と患者さんに大きな声であいさつをするスタッフの姿を見ながら、どんな状況でも信念を忘れずに看護をする大切さを学んでいます。十分な人も物も情報もない中でも、根拠をもって優先順位を考えながら看護をする、医療を提供することは、途上国の医療にもつながる部分があるのではないかと考えています。改めて、看護の根拠や自分の看護観として大切にしていることについて考えさせられる日々です。

余市では12月に入ってからほぼ毎日雪が降り積もっています。寒い日々ですが、二重ドアなどのしっかりした建物、強力なストーブの暖かさでぬくもりを感じています。そしてそれに負けないくらいの病院スタッフの温かさにはすでに感謝しきれないくらいです。仕事のわからないことだけでなく、慣れない生活にも気を使っていただきいつも声をかけていただいています。始まる前は不安ばかりでしたが、おかげで楽しく研修をさせていだたいています。

地域医療、国際保健に携わる前にしっかり自分の考えに土台を作りたいと思い研修に参加していますが、さらに研修員としてこの病院、地域へ何かしら役に立てることがあればと思い、模索しながら、まずは1年間の余市での研修を過ごしていきたいと思っています。