庄原赤十字病院

歌田ちひろ

こんにちは。庄原赤十字病院で研修中の歌田ちひろです。広島県での地域研修が開始して4か月が経ちました。最近はつられて広島弁が出るくらいこの土地にも馴染んできましたが、まだ患者さんからは「どこから来たの?」と、私のなんちゃって広島弁が見破られます。仕事にはだいぶ慣れてきました。
キーワードは「チームワーク!」という感じで、10対1看護で一人ひとりが看る患者さんが多い分、チームの全患者さんの情報をみんなが把握して、いかにお互い助け合えるかが看護の質を保つために重要だと改めて感じます。

歌田ちひろ

冬場なので患者さんの出入りが激しく病棟は忙しいですが、この時期は病院の行事やクリスマス、年末年始と楽しいイベントも多く、部署を超えて交流の幅が広がり、自分の中で前より、この病院が身近な存在になり働きやすくなりました。
地域や病院のことを知る為に、看護部長さんや師長さんにお話しを伺ったり、スタッフや患者さんとの交流を通して、統計データや保健医療計画を見るだけでは分からない気づきがたくさんありました。地域に入り、地域に馴染み、地域を把握するということ。外から来た自分だから気づけるものもあると思います。ただ「ここでは違うものだ」と、切り捨てるのでなく、自分の視点や気づきも大事にすることを学びました。

歌田ちひろ

今まで普通に病院で働いていた時には広がらなかった視野が、GLOWの研修員として地域に入り、メンターの先生のアドバイスを通してぐっと広がったように思います。病棟研修も残り3か月を切りました。国内研修で得られた学びや視野を海外研修に活かしていけるように、思い残すことが無いよう残りの研修期間を楽しんでいこうと思います!

歌田ちひろ

10月からGLOW看護研修を開始した歌田です。広島県の北東部に位置する庄原赤十字病院の急性期内科病棟に勤務しています。引っ越して約1か月。今日は少し庄原市の特徴と私の勤める庄原赤十字病院、研修を初めて感じたことについて書いてみようと思います。
庄原市は、岡山県と鳥取県に隣接し県内で一番大きな面積を有しています。外に出れば見渡す限りの田園と深緑の山々が連なり、とてものどかな風景が広がっています。電車も2、3時間に1本単線が走っているだけで、もっぱら地域住民の足は車かバスといった感じの田舎町です。

水と緑豊かなここ庄原では、昔から稲作を中心に農業や林業、畜産のなどが主に行われ、元来、地域の輪が強く、自然と人々との共生に成り立つ「さとやま文化」が築かれてきたそうです。そんな庄原市も昨今では過疎化、少子高齢化が進んでいて、主要産業の農林業も地域のコミュニティー機能も低下傾向にあります。
人口は約3万9千人。高齢化率はなんと37.5%。広島県全体の高齢化率が23.9%ですので、それと比べてもとても少子高齢化が進んでいる地域だとわかります。私の研修先、庄原赤十字病院は310床、15診療科の地域中核病院です。救急を受ける病院がここだけなので、2次救急ですが、さまざまな症例が来られ、後方病院がないので急性期から回復期、慢性期まで幅広く医療を提供しています。
庄原の医療圏は広く、市域の8割は緑豊かな森林が占めていることもあり、無医地区は北海道に次ぎ全国第2位。山間地域も医療域に入るため、当院では週に2回診療車を出し僻地診療を行っています。
また、特定診療科での医師不足で庄原市では唯一の出産を扱っていた当院も平成17年から産科が休止し、隣の三次市まで行かないと分娩施設がない状況です。

歌田ちひろ

看護体制は10対1。私の勤める病棟は2交代性の機能別・チームナーシングです。受け持ち患者が多く、ケア度も高く、入退院も多いので、まだ病院のシステムに慣れない私は毎日てんやわんやです。それでも同僚のみなさんはあったかく、外者も珍しいので廊下や更衣室ですれ違う職員さんにも「病院もう慣れた?」とかいろいろ声をかけて貰い、和やかさにほっとします。勉強会にもいろいろ声をかけて頂き参加させて貰い、地域の問題や実際の取り組みなどを知る機会も多くあり、地域病院ならではの看護師の役割についても、日々病棟の勤務を通して学ぶことの多い毎日です。
まず私が感じたのは、看護師の役割の広さと、病院と地域の交流の場の多さです。病院の看護師が学校で健康教育を行ったり、病院でのオータムコンサートや子ども神楽などの催し物も開催されます。「看護の可視化」といって、ふだん私たちがどのような思いで、どんな看護をしているのか写真などが展示されていたり。また、地域の医療問題に特化した人材育成も行われています。
これは県の政策ですが、B.C型肝炎の多い広島県では、看護師や保健師などに肝疾患コーディネーターの認定講座を開いており、私の勤務する病棟は肝胆膵疾患が主要なので、コーディネーターの資格を取得している人や勉強している人がいます。高齢化の対策としてはオレンジアドバイザーといって、認知症介護実践の資格があります。

歌田ちひろ

他にも様々な看護師の役割があり、患者だけでなく地域の健康を見る視点を、研修を通して今後更に学んでいきたいと思っています。最後に、先日参加した「庄原地区糖尿病治療を考える会」で講師の先生の言葉が、とても印象的でそこから感じたことを。Ⅱ型糖尿病患者さんなど、長期継続治療が必要ですが、治療を放置することで、合併症が進行してしまうといったケースは多くあると思います。「そういう患者さんを引き留めるのは看護師だったり、受付の人のパワーだったりする」とおっしゃっていました。
以前働いた病院で外来に通う若いリウマチ患者さんが「病院に通う度にお金がかかり、検査を受けたくない。」と泣いていたことを思い出しました。病院にいる患者さんだけに限らないことですが、その方がどのような健康に関する困難を持っているのか、実際の声や気持ちと寄り添い、現実レベルの実行可能な問題解決方法をその方と一緒に考え診療をサポートしていく大切さを感じました。
それはスタッフの、声かけだったり、情報提供だったり、お話を聞くことだったり、一見小さく見えますが、それがどんなに大きなことか。当院ではナラティブの発表会は、看護師だけでなく、助手さんの発表もあります。職種が違えどみんなそれぞれ、思いをもって診療のサポートをしていました。こうした総合的なサポートがチーム医療だなぁと実感しました。
業務で忙しくても、治療中の患者さんのどんな小さな苦痛や困難でも拾いあげ、それを解決していくというチーム医療の中での看護師の役割を、日々忘れずに研修に取り組んでいきたいと思います。

西山由香里

横手春子 研修員の 西山由佳里です。
庄原市では11月に初雪を観測し寒い日が続いていますが、例年に比べて積雪がなく暖冬なのだそうです。
炬燵に入る毎日を過ごしそうでしたが、庄原市スター式駅伝にお誘いいただき赤十字病院チームの一員として参加しました。初めての駅伝出場でしたが、結果3位でメダルを獲得できいい思い出となりました。
そして人権週間には市民会館で“戦場のカメラマン”こと渡部陽一さんの講演会を聴講したり、休日には暖炉のあるカフェでほっこりする日々を過ごしています。
職場においては1日災害看護研修のなかでGLOW研修員としての活動、青年海外協力隊での活動についてお話する機会を頂けました。国内の災害支援活動に参加されている先輩方の前でお話することにとても緊張していましたが、協力隊での体験談に対して「面白かった」と興味をもって聞いていただけたことを嬉しく思いました。そしてGLOW研修員としての活動へも理解を示し受け入れてくださっていることに感謝したいと思います。
この研修中、目の前の仕事に終わるのではなく、興味のある分野の情報を少しずつ整理していけたらと思っています。そこで今はMSW*の整形外科担当者にお話を伺っています。
*MSW(Medical Social Worker)とは病院や保健所など主に医療施設で働いているソーシャルワーカー。社会福祉の視点で、患者や家族の方々の相談に乗る事で、経済的・心理的・社会的な悩み等の問題解決のお手伝いをする仕事。

西山由香里

整形外科ではリハビリ期間を含め1~2ヶ月の入院が必要となるケースが多いです。骨折や手術のために床上安静を余儀なくされ、また65歳以上の高齢者に多いことからADLの低下が著しく起こります。
リハビリをしても元通りに回復されるケースばかりではなく、高齢者の独居も多いためMSWとの関わりが欠かせません。H24年度の統計になりますが、当院の診療科別にみたMSWの関わるケースの中で一番多いのは内科、次いで整形外科です。
しかし病棟別においてみると、整形外科病棟での関わりが最も多くニーズの高さが伺えます。今後は私も退院調整のカンファレンスに参加する機会が出てくると思いますので、さらに多くのことを学びたいと思います。

西山由香里

GLOW研修員 西山 由佳里です。
10月より広島県庄原市で地域研修を開始してからはや1ヶ月が経ちました。庄原市は広島駅から高速バスまたは電車で約2時間のところに位置しており、岡山県、島根県、鳥取県に隣接した山間部地方です。
『緑豊かで、静かな町。』これが庄原の第一印象でした。それと同時に『ここでの生活を満喫して、研修ではたくさんのことを吸収して行けたらいいな!』という期待のなか、庄原での生活が始まりました。勤務先は地域拠点病院である庄原赤十字病院です。配属は整形外科病棟です。
初めての整形外科に戸惑いながらも翌日からは患者を受け持ち、師長を始め、係長や同僚に助けていただきながら少しずつシステムにも慣れてきました。3週目より夜勤も開始となり、患者様の把握ができてきたところです。庄原市は高齢化率が非常に高く、庄原市全体で38.8%、市内で34.5%です。当科入院患者様も80歳以上の方がとても多く(その約8割が女性)、MSWの介入も多いです。必要に応じて、医師を始めコメディカルでの合同カンファレンスが開催されています。
情報共有の場には、毎週開催される看護師での症例カンファレンスに加え、医師、看護師の合同カンファレンスもあり、疾患への理解も深まり、患者様への統一した看護の提供をすることが可能になる意義あるものだと感じています。

歌田ちひろ

今まで当たり前のように過ごしていた臨床の現場でも、あらゆる角度から関わりを持ち、『地域』を診ていけるようにしていきたいです。そのためにも『まずは庄原を知ろう!』ということで、休日は市内散策や図書館で過ごすことが多いです。
図書館では、私物の非売品史料『しょうばら』を貸していただける幸運に恵まれました。まさに私の求めていた一冊! 庄原住民の温かさを感じました。そこには現在勤務する赤十字病院の歴史も記されていましたので少し紹介します!かつてここは、西本病院があり、比婆・庄原の医療に勤めていたそうです。しかし経営難に陥り、医療組合立庄原病院が設立されました。(1925年2月)
その後、第二次世界大戦の戦場悪化に伴い、日本赤十字社より接収の要請を受け、日本赤十字社広島県支部庄原分院(庄原赤十字病院)となったそうです。(1943年4月30日)広島へ原爆が投下された際には、多くの被爆者がこの病院で治療を受けたとされていました。このように歴史を辿ると、庄原赤十字病院はいかに地域にとって必要とされ続けてきたのかが分かり、現在は地域のニーズに対してどのような変容を遂げているかを知ることも、この研修の課題にしたいと思っています。
散策には観光案内所でもらった地図を片手に、公園や古墳、カフェなどを巡ってのんびり過ごしています。路線バスを利用しての移動はまだしたことがないのですが、本数も少なくやや不便に感じます。同僚は言います。『庄原で暮らすには車がないと不便だよ。どこにも行けない。』確かに、納得できる言葉です。
ただ、徒歩のお出かけも悪いものじゃないと思う出来事があります。途中、出会う中学生、高校生が元気に『こんにちは』と挨拶をしてくれるからです。何気ない出来事なのですが、元気をもらえる瞬間だったりします。出会いは旅の醍醐味だと改めて感じました。
今の地域医療研修が今後の海外研修、訪問看護へ生かせるように、また充楽しく充実した 日常を過ごしていきたいと思っています!