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2014年7月18日、本吉病院を訪れ、訪問診療から帰ってきたばかりの斉藤稔哲院長とお話をさせていただきました。

気仙沼市立吉本病院

【震災時の本吉病院】
震災前、本吉地区にある病院は市立本吉病院ただ一つ。高齢化率30%の11000人の人口を常勤医師2名、病床数38床のこの病院が支えていました。震災時、病院自体も被災し、1階部分が全損。被災直後から2階病棟を救護所として活用する中で、常勤医師は退職。病院存続の危機に陥りました。

【震災から今まで】
診療機能を失いかけた中で、病院スタッフが踏みとどまり、県内外からの支援の下、一丸となって医療機能を維持し続けた本吉病院。平成23年10月、新院長就任に伴い保険診療の再開と在宅診療を開始。震災で痛んだ建物の改修を進め、平成25年3月、医療機器の再整備を完了。
奇しくも平成25年3月11日、震災発生からちょうど2年後の同じ日に入院の受け入れを再開しました。

【訪問診療・訪問看護に力を入れる】
震災直後から、より高齢化したこの地域における在宅のニーズをつかむため、巡回診療・訪問看護活動を開始。震災後動けない高齢者の褥瘡管理から訪問診療は始まりました。震災から2年が経ち、徐々に在宅リハビリや在宅薬剤指導、在宅歯科診療など関係各所との垣根を低くし、連携を強化。タブレット端末等を用いて、各施設間の情報共有を行うまでになりました。

【震災から3年。現在の本吉病院】
地域を真ん中で支える病院として、21床の入院病床を持つ小規模病院でありながらも、上記の診療機能のみならず、「特別支援学校の医療相談事業」、「地域住民とのシンポジウム」「仮設住宅での健康相談」、「集落での住民との意見交換会」などを開催。常勤医師3名を含むほぼ全ての職種が揃い、現在は職員56名になりました。1日の患者数平均137名。入院も12〜15名になりました。訪問先も現在では130件。
年間15〜20件の在宅看取りも行うまでになりました。

気仙沼市立吉本病院 【本吉病院でのGLOW研修】
プライマリ・ケア連合学会の専門医コースに登録されており、現在1名が研修中です。急性期医療の研修は石巻赤十字病院、気仙沼市立病院、坂総合病院など周囲の総合病院で経験。本吉病院では地域を支える他職種連携のあり方や訪問診療の視点、慢性器疾患をしっかり管理できる能力を身につけることができます。
斉藤院長を始めとした様々な人たちとの関わり、指導の中で、臓器はもちろん、人や地域をしっかりみながら人々の健康を支える力をつけることのできる病院であると強く感じました。
GLOWの研修では3年目に海外研修が入りますので、被災後の地域医療と海外の保健分野での研修を組み合わせることができます。本吉病院ほど地域を見渡しやすい地域での研修は、国内の地域医療をしていくにしても、海外で国際保健に関わっていくにしても、とてもいい研修になるのではないかと考えています。(GLOW医師事業部:長嶺)GLOWは、気仙沼市立本吉病院とともに、後期研修医を募集しています。