GLOWメールマガジンで〜熱帯医学コラム〜がスタートしました。

多くの方にご愛読頂いている、GLOWメールマガジンに新コーナーが誕生しました。国際保健の中でも学問としての重要性は高く、誰もが一度は勉強したいと思っているけど、どこか取っ付きにくかった「熱帯医学」をGLOWの医師事業部のメンバーでもあり、またマヒドン大学熱帯学部原虫講座 非常勤講師でもある森博威がGLOWメールマガジンにて連載を開始しました。第1回だけ特別に下記にご紹介致しますが、今回のように身の回りにあるようなトピックから熱帯医学の面白さを紹介していきますので、今後も乞うご期待ください。そんなGLOWメールマガジンのご購読をご希望の方はこちらから。

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■□熱帯医学コラム 第1回 ■□
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「土の上を裸足で歩いたり走ったりしてはいけません」裸足だと開放感があって気持ちがいいですね!近年、裸足で歩いたり、走ることが健康に良いと注目されています。
日本だったら、足を怪我しない限りたぶん大丈夫。でも途上国の田舎、特にトイレがない場所では裸足で歩いたり走ったりしてはいけません。土壌から感染する寄生虫がいます。鉤虫(Hookworm)、糞線虫 (Strongyloides)等です。http://c.bme.jp/7/295/163/XXXX鉤虫は貧血、栄養失調、子供の成長障害を引き起こし、妊娠中の合併症を増やします。鉤虫の卵は土の上で孵り、幼虫となり、足の皮膚から感染します。幼虫は湿度と温度が高いと早く成長します。糞線虫は免疫力が低下した患者さんで、播種し死に至ることがあります。糞線虫は土の上での成長は必須でなく、糞口感染するため、日本でもまだ沖縄を中心に感染の報告が続いています。
土壌から感染する寄生虫を減らすには、トイレを作ること、裸足で歩かないこと、食べ物に火を通すことが大切です。土壌からうつる寄生虫の多くは人から人にうつります。ただ最近になって、一部の鉤虫は、動物から人にうつると考えられており、私たちの教室でもテーマの一つとして研究しています。