佐久総合病院

佐久総合病院 佐久総合病院

佐久総合病院

【医師】“地域医療のメッカ”の名に相応しく、一次医療から高次医療まで対応可能な地域完結型の医療体制実現を目指している。平成26年3月には分割再構築を控えており、ニーズに応えるべく新たな医療体制に挑戦していく。臨床研修は制度ができる前より開始しており、およそ30年以上の歴史がある。総合診療科や救急外来での指導には定評があり毎年数多くの初期研修医も迎えている。また地域医療部では訪問診療や診療所研修も充実しており、ジェネラリスト育成に非常に適している。

受け入れ診療科

【医師】総合診療科、内科、小児科

プログラムの特徴

【地域医療部】地域医療部後期研修プログラムでは、3年間の研修期間の間、病院の中だけでなく診療所や在宅医療など様々な場を経験することができる。そして、単に医学的問題だけでなく、生活背景・社会背景・地域風土などを考慮しながら、幅広く総合的に判断する視点を養い、ジェネラリストとして必要な基本的能力を身につけることを目標としている。具体的なスケジュールは、小海分院・診療所研修と総合診療科研修、および小児科研修を必修として、あとは個別に相談して希望科のローテート研修を組み合わせる。3年間の研修終了時点で、日本プライマリ・ケア学会認定家庭医療専門医の受験資格が得られる。

【小児科】佐久総合病院の小児科はプライマリーケアを中心とした診療を行っています。common diseasesと呼ばれる疾患を多く経験できる他、乳幼児健診、学校健診、予防接種など小児保健領域の仕事も多く、地域への出張も数多くあります。このように、小児科医としての基本的能力を身につけるための研修が充実しているのが最大の特徴です。外来にはcommon diseasesの他、専門治療を必要とする疾患も紛れており、当院はそのような症例を漏れなく専門施設に紹介する役割も担っています。更に、乳幼児健診、学校健診、学校心電図検診などの精査もあり、対応すべき疾患や主訴は多岐にわたります。集中治療を必要とする小児や新生児の診療では、重症患者への対応能力も必要とされます。
入院患者はチーム体制で診療するようにしており、レジデントは主治医となって、バックアップ役の指導医と連携して診療にあたります。また、当科には現在、内分泌、神経、新生児、循環器、感染症をそれぞれ専門とする指導医がおり、適宜必要な助言を行っています。後期研修医には計1年間の院外研修が認められており、各自が望む施設での研修が可能です。また、当院は日本小児科学会の認定研修施設であり、当院で3年間の研修を積むと、専門医の受験資格を得られます。このように、地域全体を研修の場として、小児科の基本を学びつつ、幅広い領域や分野にまたがり、軽症者から重症者まで診療することが可能であり、小児プライマリーケアの研修には非常に適した施設であると考えています。

【看護】佐久総合病院の看護部は佐久医療センター、佐久総合病院、佐久病院小海分院から成り立ちます。医療センターではICUを中心に5つのセンターを有し、高度専門医療に必要な看護技術が身に付くます。また本院や分院ではより地域に密着した、患者さん中心に医療、看護を学ぶことが出来ます。訪問看護では伝統のある地域ケア科とともに各訪問看護ステーションでの受入れも可能ですので、佐久の豊富な施設を使ったオーダーメイドの研修に受けて頂けます。

病院スタッフからの声

牛久英雄
牛久英雄 当院は長く農村医療に従事してきた病院であり、貧しさや非民主的な扱いに苦しむ人々への支援をその行動の基礎としてきました。農村医療と国際保健はその根底に弱者への配慮や平和を目指す精神を有する点で共通しており、当院に流れる「農民とともに」の精神は、国際保健の世界を目指す医師としての精神教育にも、必ずプラスの効果をもたらすと思います。医学的研修施設としての適性だけでなく、ハートの研修にも大きな可能性を秘めた病院です。熱いハートを持ったレジデントの皆さん、是非当院にお越し下さい。 

鄭真徳

鄭真徳
鄭真徳 当院は、昭和20年に故若月俊一先生が診療を開始して以来、「地域とともにある医療」を常に模索してきました。現在でも、全国から様々な志や思いをもった若手医師が集っています。将来国際保健に貢献したいと考えている人にとっても、この佐久というフィールドで研修することで、きっと様々な発見があるのではないかと思います。

蓮見純平

蓮見純平
蓮見純平 ネットワークの中で働ける小児科医を作る研修
佐久総合病院小児科は40年前は、東信地区と言われる長野県の東部地区の小児医療の大きな部分を担ってきました。上田市、軽井沢町、佐久市、小諸市、南佐久郡などという人口20万人の地域に、小児が入院できる病院は2つしかなく、小児科の開業医の先生も数人しかいませんでした。そのため外来は非常に混雑し、インフルエンザの流行する冬には1日200人から300人近く来院し、入院も75人くらいの患者さんが入院して忙しい日々を送っていました。どんな疾患も断りませんでしたので、下痢、脱水、喘息、肺炎、急性腎炎という比較的ありふれた疾患から、超低出生体重児、白血病、悪性リンパ腫、などという重症度の高い疾患まで治療していました。しかし、この地域でも小児科医の数や、入院可能な病院もふえ、20年前には長野こども病院も開院して、すべての患者さんを診療するのではなく、医療の必要度に合わせて機能を分担して、その医療機関に求められる医療を行う事が必要になってきました。その時に大切なことは、医療連携のネットワークの中で働ける力を持つことです。超低出生体重児の赤ちゃんをずっと見る必要はありません。また、脳低体温療法の管理をする必要もありません。ECMOの管理をする必要もありません。重症心疾患の治療をする必要もありません。しかし、重症のこどもが搬送されてきたときには、初期対応はどのようにすれば良いのか、どのように安全に搬送すればよいのか、そして、搬送先のPICU、NICUでは どのような治療をするのかは知っておく必要があります。それができるように、こども病院などでの研修を行っています。また、こどものネットワークは医療機関の間だけで成り立つものではありません。地域の自治体、保育所、学校、児童相談所、ボランティアグループとの協力が必要です。それらと連携して協力できるためには,こどもに関する幅広い知識と、顔を合わせるつきあいが必要です。
最近では、海外からメールで相談を受けることもあります。その時に、自分で知らなくても誰に問い合わせたら良いのか、知っていた方が良いこともあります。佐久病院小児科では、病院の中だけで仕事をするのではなく、いろいろなネットワークの中でも働ける小児科医を育てたいと思います。そういう能力を持っているのは、若い先生たちと思います。

関根有沙

関根有沙
佐久総合病院地域医療部後期研修医コースの特徴をまとめると、 [1]大規模病院での総合診療(佐久病院本院総合診療科)や小規模病院(佐久総合病院小海分院)、診療所(佐久総合病院小海診療所、本院地域ケア科)での外来診療や訪問診療といったジェネラリストとして活躍できる様々なフィールドで、研修を積むことができます。また、研修施設は全て佐久総合病院の関連施設であるため連携がスムーズです。 [2]希望者は臓器別の内科やICU・集中治療など専門性の高い分野での研修ができます。 [3]当院での研修は、プライマリケア連合学会が認定する家庭医専門医の後期プログラム認定を受けているため、研修終了後は専門医の受験資格を得ることができます。 [4]昔から研修医教育に熱心な病院であるため、職員全体で研修医を育てようという風習があります。 佐久病院での研修を通じて、「自分が見ている患者さんが入院すればそのまま主治医となり、手術や専門治療が必要であれば同僚医師にお願いし、外来に通院できなくなれば訪問診療し看取りも行う。」ことが当たり前の文化だと感じました。その要因として、サポートしてくれる同僚医師・コメディカルスタッフ、そんな医師を迎えてくれる住民、地域があるからだと思います。佐久総合病院地域医療部の後期研修医は10名前後在籍し、様々なフィールドで活躍しています。上級医や初期研修医、コメディカルスタッフとは、和気あいあいと仕事ができ、時には真剣に話し合うなど勉強になる職場です。是非一度見学にお越しください。

平田知之

平田知之
医学生の間にミャンマーに行き、JICAの感染症プロジェクト、NGO運営する病院等を見学をしました。そしてその直後に8万もの方が亡くなる巨大台風がミャンマーを襲ったというニュースを知り「国際保健」に対する自分の気持ちが深まり、人生の舵を切るきっかけとなりました。そして卒業後、佐久総合病院での研修中に、GLOWの加藤先生と引き合わせて頂き、即断即決でこのプログラムへの応募に至りました。臨床医としての研鑽も積みながら、国際保健への道を切り開くことができるとても素晴らしいプログラムだと思います。国際保健を志す人はどんどん続いて欲しいと思います。

竹内玲子

竹内玲子
竹内玲子 平成26年3月1日、佐久総合病院佐久医療センターが開院いたしました。北に浅間山、南に八ヶ岳、西に千曲川、桜並木や木々に囲まれた花びらをイメージした450床の低層階病棟で、救命救急、急性期医療に特化した機能を持つ病院です。佐久総合病院309床の地域の病院として住み慣れた場所で最期まで暮らしたいと思う気持ちに沿えるよう、地域の皆さまに信頼される看護を丁寧にゆっくり行い、ニーズに応えられるよう看護を実践しております。現在、再構築設計中で平成28年度には新棟完成予定です。小海分院99床で小海診療所、老健こうみと連携し南部の地域医療の中核として機能し、周辺施設・医療機関とも密接な連携を持ち住民の健康と暮らしを守るお手伝いをしています。看護体制はパートナーシップナーシングシステムを導入し、職員全員で新人を育成する仕組みづくりと看護の質向上を目指し、安全を保障できるように人材確保と人材教育を強化しています。一人の医療人として患者さんのために何ができるか考えて、専門性のスキルアップができるよう支援して参ります。山が近くになります。山好きな皆さま。また、そうでなくても観ているだけで癒されます。

竹内 瑞恵

竹内 瑞恵
竹内 瑞恵 私は、佐久医療センター内のICUで3年目の看護師として働いています。一見、国際保健や地域医療とは縁のなさそうな職場ですが、診療科を問わず幅広い疾患から看護師として必要な知識や技術をここで学ぶことができます。さらに、全身管理を身につけるという看護の基礎としても、とても勉強になっています。大学を卒業したての看護師1年目からICU所属となり、正直、緊張と戸惑いの毎日でした。これまでを振り返っても、日々張り詰めた環境の中で、くじけそうになったことは何度もありました。そんな時、先輩やスタッフが必ず支えてくれました。その経験から感じるのは、規模の大きな病院ではありますが、アットホームな病院で、気さくで温かなスタッフが多いということす。
また、佐久地域と佐久総合病院は地域医療のメッカとも呼ばれ、毎年国内外からたくさんの方が視察や見学に訪れます。その理由の一つには、昭和19年に開院した後、全国に先駆けて出張診療や演劇を使って人々へ分かりやすい方法で病気に対する衛生啓蒙活動を始め、予防に努めてきたことが挙げられます。また、佐久総合病院理念に、「国際保健への貢献を目指します」と明記されていることがあります。
佐久総合病院の国際保健に関連した最近の話題として、2013年3月に、院内の国際保健に興味のあるスタッフで、「国際保健委員会」を立ち上げました。この委員会の活動として、昨年、国内外から60名の参加者が集まり大盛況となった「Saku Global Health 2013」の開催、同じく昨年の台風被害で壊滅的な被害を受けたフィリピン大学レイテ分校の再建支援、そして、この地域で暮らす在日外国人向けの健康相談会など、さらに盛り上がりを見せています。国際保健・地域医療に興味のある仲間が、職種を問わず多く集まるのも当院の特徴です。海外へ行く人を温かく送り出し、海外から帰ってくる人を心待ちにしている仲間がたくさんいます。私は、そうした多くの仲間とともに、国際保健と地域医療についての情報や経験の共有をしながら、お互いに切磋琢磨して地域に世界に貢献していきたいと思っています。ぜひ、田舎にありながらもグローバルな佐久地域と佐久総合病院の空気を感じに足を運んでみてください。いつでも皆さんのお越しをお待ちしています。