第4回GLOW短期集中セミナーレポート

ワークショップ報告-------------------
地域診断の講義を受け、余市・佐久・徳之島の3エリアごとにグループに分かれ、ワークショップ形式で地域診断を体験しました。ワークショップは、情報収集とアセスメント・課題抽出・課題解決策と方針決定の三部構成でした。

まずは地域の特性を探るため、研修員の皆さまに集めて頂いた統計資料やe-Statを用いて情報収集をしました。集めた情報はコミュニティ・アズ・パートナーモデルの視点から整理しアセスメントを行いました。データをどのように集約し解釈するのか、アセスメントするのに足りない情報は何か、比較対象は適切か。各チーム、熱い議論が交わされました。

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次に、アセスメント結果に基づき、地域の抱える健康課題について、課題の要因や影響を関連図にまとめました。地域の健康課題ひとつとっても、地理的困難や失業といった、様々な要素が複合的に絡み合い影響していることを体験的に学ぶことができました。

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最後に、関連図に基づき、どの層への介入ができるか、優先度の高い課題はどれか、といった観点で、実際にそのエリアにいる研修員になったつもりで解決策を検討しました。各チームで検討した解決策は、どれもユニークで非常に興味深いものでした。病院の持つ繋がりやイベントといった既存のリソースを活用するアイディアや、根本原因に対して健康指導や教育で課題解決を目指すアイディア、要介護認定者であったり入居できる施設がないなど<自立>できないターゲットに総合的対策をとるアイディアや、お弁当の商品開発をして健康課題の解決と共に地域活性化も図るアイディアなど、ユニークかつ課題の核心に迫るアイディアが数多く発表されました。

第4回GLOW短期集中セミナーレポート

今回のセミナーで普段見えづらい地域の健康課題について、地域診断を軸にマクロに考えて頂きました。今回の学びを、職場や地域に持ち帰って実践して頂ければと思います。

講義「健康の社会的決定要因」-------------------
地域診断をする上で大切な概念の1つとして、今回の短期集中セミナーでは冒頭に「健康の社会的決定要因」についての講義を盛り込みました。講義の前半では、この概念が出てきた経緯や、生物としての個体、個人の社会的経済的要因や人と人とのつながり、環境としての社会・政策などがどのように健康に影響を及ぼしているのかについて学びました。後半では、WHOや日本からの研究結果を元に、国別、個々人の寿命の違いを例として健康の社会的決定要因の健康影響の実例を学びました。講義の中では、国際的にも日本国内でも、こうした様々な地域や個人による「健康格差」への対策を考える上で大切な概念として、「Equity(公正)」と「Equality(平等)」という概念の違いの説明も含み、参加者は深くうなずいていました。